FC2ブログ

お茶もいろいろ、淹れ方もいろいろ

ウチは深蒸し煎茶をメインに販売してます。
淹れ方をあまり難しく考えずに、ほどほど茶葉の量に、まあまあのお湯の量で、それほど時間を掛けずに、ざっくり淹れて、そこそこおいしくて、水色(お茶を淹れたときの液体の色のことを専門用語で「すいしょく」といいます)も、きれいな緑色・・・というのが深蒸し煎茶の特徴。
ウチのお得意様のほとんどが、深蒸し煎茶の淹れ方のエキスパートなんだと思います。

今日、ウチの「とあるお得意様」との会話・・・

-------------------------------------

お得意様「お正月にヨソから頂いたお茶が、ぜんぜんおいしくないけど、どうしたらいい?」

私「それって、どんなお茶?、形は?」

お得意様「細長ーい、ツンツンしてて針みたい。すごい(値段が)高そうな缶に入ってた」

私「それ、どこ(産地)のお茶かわかります?」

お得意様「たしか、京都の・・・(超有名高級店)」

私「あー、それはたぶんめっちゃ高いお茶やと思うけど、どやって淹れた?」

お得意様「いつものように(たぶん当店の深蒸し煎茶を淹れる要領で)」

私「味が薄かった?」

お得意様「水と変わらんくらい。味なんかなかった。」

私「色も薄かった?」

お得意様「薄い薄い。水にちょっと色が付いたくらい。オタクノお茶(深蒸し煎茶のことです)やったら、もっと色も味も濃いのに」

私「ふーん」

お得意様「缶は高そうに見えるけど、ぼったくりのお茶やなぁ」

私「いやいや、それは、たぶん、めちゃめちゃ高い、高級なお茶やと思います」・・・

-------------------------------------

お得意様がヨソ様から頂いたお茶とは、たぶん高級な煎茶。しかも、「浅蒸し」や「若蒸し」と呼ばれる、針のように細長くて美しい形状のお茶だったのではないかと推測できます。
そのような、細長くて締りが良くて針のようにツンツンしている煎茶を淹れるときは、茶葉の量はいつもよりも多いめに使い、お湯の量はいつもより少なくして、しっかりと湯冷まししたお湯を使い、急須に蓋をしたら2分から3分くらいじっと待つということが大切なのです。「お煎茶をゆったりと嗜む贅沢な時間」って感じでしょうか。こうして、淹れたお茶は、水色は「金色透明」で、香りがよく味も濃厚です。

ところが、深蒸しに慣れてしまうと水色(お茶を淹れたときの液体の色)が、グリーンじゃないと不満というか「お茶が出ていない」と感じるみたいでして・・・どれだけ丁寧にご説明しても、深蒸し茶ファンのお客様には「緑色に出ないお茶なんかお茶じゃない」などと言われてしまうことも少なくありません。

でも、浅蒸し煎茶の「金色透明」の水色の方が、日本茶の伝統的な姿なのです。

近年の煎茶の流通状況を考えますと、深蒸しタイプを使用されている消費者が多いように思います。いつもは深蒸しという方も、いただきものなどで「針のように細長い、きれいな形状のお茶」に出会ったら、それは、いつものとはタイプの違うお茶だということを念頭に、茶葉はいつもの2倍使い、お湯の量は半分にして、浸出時間はいつもよりも長い目にして(茶葉が開くのを待って)、ゆったりとした心で淹れてください。そして、湯呑に注がれたお茶の量はほんの少しの量になっていると思いますが、それを少しだけ口に含み、噛むようにしてじっくりと味わってください。それが、高級なお茶の味わい方です。

ウチの店は深蒸しメインなのですが、私自身は、実は浅蒸しタイプの方が好きだったりするのであります!だから、深蒸しメインの中に、ちょこっとだけ浅蒸しタイプも陳列するのですが、やはり、これがなかなか売れない!!毎年、新茶の切り替えのときに残ってしまうのは浅蒸しの製品だったりして、やがて賞味期限を迎え販売できなくなると、それを飲んでみたりするのですが、これが実に旨い!みなさんも浅蒸しにハマッってみませんか?
にほんブログ村 グルメブログ お茶・紅茶へ
にほんブログ村ランキング参加してます

お茶の川村園ホームページkawamuraen.jp
お茶の川村園ホームページ


関連記事

テーマ : 紅茶、日本茶、中国茶、、ハーブティー
ジャンル : グルメ

コメントの投稿

非公開コメント

カレンダー
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
プロフィール
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
2009.11.10カウント開始
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード